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【StableDiffusion】ローカルPCでAI画像生成を始めるために必要なものは?

AI 2024/07/21 2024/07/25

最近、StableDiffusionを使った画像生成にどっぷりハマっているので、生成を始めるために必要なものをザックリまとめておきます。

※この記事では各ソフトの詳細な解説は省いているので、細かいところは各自「〇〇 解説」等で検索して調べてください

目次

    StableDiffusionが動作するPC

    これから紹介する「StableDiffusion」というソフトは、ローカルPCで動かす場合はある程度のPCスペックが必須となります。

    …と言っても、必要な性能のほとんどはGPUが占めているので、まずはお使いのPCのGPUを確認してください。

    各GPU別の画像生成速度を詳しくまとめているサイトがあるんですが、ここで掲載されているGPUならとりあえず生成は可能かと。

    速度的に、512x512の画像生成はRTX3050あたりが下限ですかね?生成が遅いとけっこうストレスが溜まるので、ローカルでの画像生成はあまりオススメしません。どうしてもStableDiffusionを使いたいなら、Google Colabの利用を検討しましょう。

    続いてSDXLという最新モデルで1024x1024の画像を生成したい場合ですが、Forge版(StableDiffusionのVRAM最適化Verみたいなやつ)を利用するとしてもRTX4060くらいの性能は欲しいところ。SDXLモデルを使用した画像生成ではVRAMの容量がめちゃくちゃ大切なので、出来ればVRAMが12GB以上のGPUが望ましいです。

    必要なソフト

    PC環境さえ整っていれば、すぐに画像生成の環境は構築できます。

    これ、ちょっと前までは色々なソフトをインストールしてパスを通したりコマンドを叩いたりしないと環境が作れなかったのでかなりハードルが高かったんですが、そういう面倒な作業が全て1クリックで行える超便利なソフトが現れました。

    Stability Matrix(統合環境)

    このStability MatrixというソフトはStableDiffusionの統合環境で、後述する「WebUI」や、「ComfyUI」のインストールが1クリックで行えます。

    そしてこのソフトの便利なところは構築された環境にGitやPythonが内包されているっていう点です。極端な話、USBメモリに環境を構築すればどこでも同じ環境で画像生成が可能です。帯域細いからモデルの読み込みにめっちゃ時間掛かるけどね。

    Stable Diffusion WebUI

    先程のStability Matrixで環境を整えたら、真っ先にダウンロードするのがWebUIです。StableDiffusionといえばこれって人が多いと思います。

    モデル配布サイトのアカウント

    下記2つのサイトは、StableDiffusionを使う上で絶対に訪れることになるサイトです。生成に必要なモデルのダウンロード等にアカウント登録が必要なので、とりあえず作っておきましょう。

    Civitai

    多分一番使うモデル配布サイト。モデルのサムネイルやユーザーが投稿した画像の一覧が見れるのでめちゃくちゃ探しやすい。

    Hugging Face

    Civitaiと比べるとテキスト主体のサイトなので、ダラダラとモデルを探すような場所ではないです。

    ここはStableDiffusion周りの調べ物をしたらほぼ確実に辿り着くサイトで、モデルだけではなく拡張機能等も大量に置かれています。

    アカウント登録をしなくてもファイルのダウンロードは行えますが、まぁ登録しといて損はないでしょう。

    その他、あると便利なもの

    高速で大容量のストレージ

    StableDiffusionを使っていると、実写系やアニメ系、現実的なものやファンタジー要素の強いものなど、色々なモデルを試したくなりますよね。ただ、あれもこれも!と片っ端からダウンロードしているとストレージをかなり圧迫します

    ちなみに、ちょっと前まで主流だったSD1.5ベースのモデルデータは約2GB、現在主流のSDXLベースのモデルデータは約6.8GBとなっており、ここから更にLoraや拡張機能が増えていくことを考えると最低でも500GBくらいはStableDiffusion用に確保しておきたいところです。

    更に言うと、StableDiffusionは起動時やモデルの切替時に大容量のモデルデータを全てグラフィックボードのVRAMに転送するため、読み込みの低速なHDD等ではかなり時間が掛かります。

    理想的な環境を整えるなら、NVMe接続の高速なSSDを用意しましょう。あと、容量500GBのSSDだと空き容量が少なくなって速度が低下する恐れがあるので、買うなら1TB以上のものがオススメです。

    Eagle(画像管理ソフト)

    画像管理ソフト。本格的に画像生成を始めるとフォルダ内に大量の画像が出力されて整理が超大変なので、この手の管理ソフトは必須になります。

    まぁぶっちゃけちょっとAI画像生成で遊ぶ分には全く必要ないんですが、画像のタグ付けやプロンプトの管理、WebUIとの連携も可能なので、気になる人は是非。

    ただ、無料で使えるのは30日間だけなので、無理に最初から買う必要はないです(有料版は30ドルの買い切り)。


    以上、ブログ更新をサボりすぎた男のリハビリ記事でした。