「これ本物の人間とチャットしているんじゃないの？」という錯覚さえ覚えるチャットAIサービス『ChatGPT』が各所で話題になってから、そろそろ2年が経とうとしています。

生成AIの分野は競争が凄まじく、ChatGPTの開発元である『OpenAI』だけではなく『Google』や『Microsoft』等の大企業もAI時代の覇権を取るために巨額の投資を続けているため、恐ろしい速度でAIの性能が上がり続けています。ほんと怖い。

…んで、こういった最先端のAIモデルは一応無料でも利用できるんですが、物によっては登録が必要だったりするので「複数のチャットAIを同時に使う」っていうのが少し面倒だったんですよね。複数のAIを同時に使えばファクトチェックの面でも有利だし、各AIで回答の傾向が違うので、単純に情報の取捨選択の幅が広がるというメリットがあります。

そこで登場したのが『天秤AI』という便利なサイトです。

天秤AIとは？

『天秤AI』は最先端のチャットAIを無料で利用することができるプラットフォームで、最大6つのAIモデルを同時に利用して結果を比較することが出来ます。運営会社は日本企業のGMOなので、「海外のサイトに登録するのはちょっと…」という人にも安心です。

まぁ日本企業だから安心なんてことはないけどね。

有名どころだと『ChatGPT-4.0』『Gemini 1.5 Pro』『Claude 3.5 Sonnet』あたりが用意されており、今のところ全ての生成モデルを無料で利用可能&APIキー登録等の面倒な作業無しで利用可能という太っ腹仕様になっています。似たようなサービスに『ChatHub』や『ChatALL』がありますが、それらと比べるとかなり敷居が低いサービスになっています。

利用可能なAIモデル

• GPT-3.5Turbo
• GPT-4o
• Gemini 1.0 Pro
• Gemini 1.5 Pro
• Gemini 1.5 Flash
• Claude 3 Haiku
• Claude 3 Sonnet
• Claude 3 Opus
• Claude 3.5 Sonnet
• Llama 3 70b
• Perplexty
• Mixtral 8x7b

とりあえず「これだけあれば大丈夫だよね」っていうラインナップです。基本は『ChatGPT-4.0』『Gemini 1.5 Pro』『Claude 3.5 Sonnet』の3つでいいかなぁって感じですが、リアルタイム性の高い情報を調べたいときは圧倒的に『Perplexty』がオススメ。

実際の利用画面

『ChatGPT-4.0』『Gemini 1.5 Pro』『Claude 3.5 Sonnet』の3つに「あなたの名前と特徴を教えて下さい」という簡単な質問を投げてみました。

こんな感じで、1画面に3つのAIが並んでそれぞれ回答を返してくれます。シンプルでいいね！

AIモデルは左サイドバーからON・OFFが切り替えられるので、色々と比較してみると面白いです。

壁打ち機能

これ自分もまだ使いこなせていないんですが、複数AIの回答をまとめて校正・整形してくれる機能みたいです。1クリックで壁打ち用のプロンプトが入力欄に挿入されるので、そのまま送信すれば各AIが他のAIの回答も取り入れた回答を生成してくれます。

こんな感じのプロンプトを自動で挿入してくれます。使いこなせれば回答の精度を上げられそうですが、ちょっと難易度は上がりますね…

注意点

めちゃくちゃ便利な天秤AIですが、ちょっとだけ弱点があります。

ファイルのアップロードや生成には対応していない

テキストベースのやり取りだけなら天秤AIのみで完結するんですが、ファイルを解析したり生成させたりするような使い方をしたいときは、各サイトに登録して個別に作業を行う必要があります。こればっかりは仕方ないですね…

入力トークン数や実行数に制限あり

具体的な数値は公表されていないみたいですが、各AIの公式と比べて（当たり前ですが）利用できる回数に制限はあるみたいです。

ただ、普通に利用する分には気にしなくても大丈夫なレベルかと。この記事は天秤AIに色々と聞きながら執筆しているんですが、今のところ何も制限は掛かっていません。まぁこれは使い込んでみないと分からないですね…

入力したプロンプトはモニタリングされている

注意事項に記載されていますが、

「入力されたプロンプトは学習には利用されませんが、天秤AI byGMOのサービスの品質維持のためモニタリングをしています。」

とのこと。まぁ個人的には別に気にならないですが、気になる人は一応注意。

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以上、天秤AIの紹介でした。