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Webコーダーとして飯を食うために最低限必要なスキル

Web制作 2022/08/04 2022/08/04

一応Web制作で飯を食っている人間なので、自分の思う「Webコーダーに求められるスキル」をまとめてみました。

ザックリした紹介しかしていないですが、Webコーダーを目指している人の道標になれば幸いです。

目次

    必須スキル

    まずは必須スキルから。

    これさえ身に付ければ「掃いて捨てるほどいるWebコーダーの中の一人」になれるので、単価は激安ですが一応死なない程度には仕事は見つかります。

    HTML

    これが分かっていないとお話になりません。これからWebコーダーを目指す人は、とりあえず死にもの狂いでHTMLを覚えましょう。

    ぶっちゃけHTMLなんて小学生でも書ける超簡単な言語なんですが、それ故に他の人とのスキル差はほとんど出ません。タグの意味を理解して、W3Cの勧告しているWeb標準の仕様に準拠したコーディングが出来るようになれば合格ラインですが、ここは出来て当たり前の世界なので頑張りましょう。

    CSS

    これも必須スキル。HTMLとセットで覚えましょう。

    別にアニメーションとか小難しい事まで覚える必要は無いと思いますが、最低限「どんなレイアウトでも組み立てられるよ!」ってくらいになるまでは勉強が必要です。

    ここは少し他の人とのスキル差が出る部分ですが、HTML同様そこまで難しいものではないので気楽に構えて良いと思います。

    Sass

    素のCSSを覚えたなら、一応Sass(SCSS記法)も流れで覚えたほうがいいかもしれません。管理がめちゃくちゃ楽になるので…

    (最低限の)JavaScript・jQuery

    これはほんとに最低限の知識さえあればOKです。

    クリックで開閉するアコーディオンとか、押すとトップにスクロールするボタンとか、そこらへんを作るorコピペでもいいんで扱えるようになれば問題なし。

    画像編集

    Photoshopが使えればベスト。

    クライアントから渡される4000x3000px(3MB)のクソデカいPNG画像を、変換・圧縮・トリミング等を使ってWebで使えるまともな画像に変換できるようになれば、無駄なやり取りを減らせるので仕事が早く終わります。

    FTP操作

    サーバー情報とか鍵とかを受け取って、その情報から自力でFTP(SFTP)接続が出来るようになればとりあえずOK。

    コミュニケーション能力

    ある意味一番大事です。正直これがあれば多少知識が足りてなくても生きてはいけます。

    逆に、コミュニケーション能力の低い人はその分を知識や仕事のスピードで補わないと自分の評価を上げることが出来ないので地獄です。

    身に付けると重宝されるスキル

    ここからは少し難易度が上がりますが、いくつか覚えると「普通のWebコーダー」に昇格します。多分俺がこのポジション。

    CMS(ほぼWordPress)

    コンテンツマネジメントシステムの略っすね。現在はほぼWordPressを指しています。

    テーマを自作したり機能を自力で実装出来るレベルまでいくのはPHPやDBの知識が必要なので大変ですが、基本的な操作やちょっとした改修が出来るくらいのレベルでも割と重宝されるので、覚えておいたほうがいいです。

    あとMovable TypeっていうCMSもあるんですが、これはシェアが低すぎるので特に覚えなくてもいいかも。俺はやらされたけど、もう二度と触りたくないです。

    Bootstrap

    超有名なフレームワークです。

    自分はあまり使ったことないですが、まぁHTMLとCSSの知識があればそこまで学習コストは掛からないな~っていう印象だったので、興味がある人は少し触っておきましょう。

    JavaScript・jQuery

    必須スキルにも書きましたが、もっと踏み込んだところまで覚えると出来ることが格段に増えます。

    後ほど紹介するReactやVue等の元となっている言語でもあるので、キャリアアップを目指すなら優先度はかなり高いです。

    PHP

    かなりエンジニア寄りになってしまうんですが、PHPやDBがいじれるようになれば単価が跳ねます。俺には無理。

    ただ、最低限「ここはこういうコードなんだな~」って理解できるくらいには知識を付けておくと、受けられる仕事の幅が少し広がるので頑張りましょう。

    Git

    完全に個人でWebサイトを作るだけならあまり使うことはないと思いますが、チームに加わるような形の案件だと必須です。Gitはマジで勉強しといたほうがいい。

    「これもエンジニアだけじゃないの?」って思う人もいるかもしれませんが、Gitを使う案件にいきなりブチ込まれた俺が言うので間違いありません。死ぬ気で覚えましたよ、ええ。

    SEO

    今度はマーケティング寄りの話なんですが、結局Webサイトを作る目的って「集客」であることがほとんどなので、SEOの知識は付けておいたほうが色々と有利ですね。このあたりの知識を付けていれば、HTMLやCSSを組んでいる段階からCWVを意識した作りが出来るようになったりするので強みになります。

    あとはAnalyticsを扱えるようになれば完璧。

    サーバー・ドメイン周りの設定

    自力でサーバーやドメインの設定が出来るようになれば一人前。DNSの設定とかも出来るようになると尚良し。

    …これは必須スキルに入れてもいいかもしれない。

    PC全般の知識

    これはコミュニケーション能力にも関連するんですが、クライアントがITに疎い場合、PCやネット周りのちょっとした不安や疑問をサクッと解消してあげられると関係がめちゃくちゃ良くなります。

    そういう関係性を築くと「困ったらあの人に頼もう」という流れが作りやすいので、結果的に仕事を貰いやすくなります。

    更に上を目指すなら

    ここから先はもうWebコーダーじゃなくて「立派なWebエンジニア」です。

    • React
    • Vue
    • Angular
    • Node.js
    • Laravel
    • Ruby on Rails
    • Python
    • etc...

    このあたりを覚えたらもうスキルアップと言うかジョブチェンジだと思うので、詳しいことは書けないです…ここらへんの技術を使うのってWebサイトじゃなくてもうWebサービス・Webアプリの領域ですからね。

    ただWebコーダーとしての知識をある程度引き継げる言語も多いので、一般Webコーダーが自分の単価を上げるなら、上記の言語を学習するのが効率良いと思います。今はReactがアツいのかな?

    以上。